毎年「風疹は注射一本で防げます」ってニュースで良く目にしますね。
しかしながら、予防接種を何度打っても抗体がつかない人がいます。私もその一人です。
私は、これまで予防接種を追加で2回・生涯で合計3回も打ってもらっている私には、風疹の抗体が16倍以下しかありません。(32倍の抗体が必要と言われています。)
これまで抗体がないまま1人目/2人目の子供を妊娠してきたので、毎回風疹にかからないかヒヤヒヤしながらマタニティ生活を送っています。
仕事しているので、満員電車や人混みは避けられません。風疹にかかりやすい空白の世代と言われている、30〜50代の成人男性と話す機会も多いです。
今回は、予防接種何回か受けているにもかかわらず、風疹の抗体がつかないプレママ/ママに向けて、私の体験談をご紹介させていただきます。
目次で簡単に読む
風疹にかかるとどうなるの?空白の世代とは?
妊娠20週頃までのプレママが風疹に感染してしまうと、
産まれてくる赤ちゃんに障害が出る可能性が大きくあります。
風疹は2012年に大流行したため、今でも春になるとニュース等で多く取り上げられています。
「妊娠を望んでいるならまずは風疹の予防接種を!」と予防接種の重要性を多く取り上げられていますよね。
特に、
昭和37年4月2日~昭和54年4月1日以前生まれの男性
昭和54年4月2日~昭和62年10月1日生まれの男性と女性
は当時の予防接種の状況から、
「風疹に感染しやすい空白の世代」と言われています。
2回目の予防接種の結果
2回目の予防接種を受けていた私だったのに・・・
私は「空白の世代」に当てはまりますので、
妊娠を希望するなら「風疹の予防接種は必須!」と考え、一人目の子供の妊娠を望むタイミングで、予防接種を受けていました。
予防接種から2年後、念願叶って妊娠しました。産婦人科へ行く時も
「ニュースで風疹について取り上げられてるけど、私は予防接種受けたから大丈夫!!」
と自信満々でした。
しかしながら、妊娠初期の血液検査でお医者さんから、
「抗体が8倍しかありませんよ」(風疹、こんなにニュースで騒がれてるんだから、予防接種くらい打っとけよ・・・)←言葉では言われませんでしたが、がっかりされた表情をされました。
と言われました。
「2年前に、2回目の予防接種受けましたよ」
と答えると
「そうなんですか・・?
えっと・・・予防接種受けてもまれに抗体が低い人がいるんですよ。
こういう方はもう一度予防接種を受けたほうが良いんですが、
ま、もう妊娠してるんで、マスクで予防するしかありませんね。
日常生活の中で、できるだけ気をつけてください。」
と返ってきました。
な、な、なんですとーーーー!!!
予防接種受ければ良いってネットにもポスターにもテレビでも言ってるじゃないか!
予防接種受けてもダメなんて・・・誰も教えてくれなかった!
インターネットを検索すると、たまにいます、
私みたいに「予防接種を受けたにも関わらず抗体が低かった方」。
そういう方って、どんな特徴があるのか調べてみても、
・風疹にかかりにくい体質
・周りに風疹の人がいない
・はたまた運が悪かった人
とか情報が錯綜しているので、
結局どれを信じて良いのか、わからないんです。。
お医者さんも困った顔していました。
予防接種をした後にすべきこと
抗体がないと知って、それからの生活「特に妊娠初期」は、
絶対に感染しまいと、ものすごく神経を使って、非常に疲れました。
乗りたくない、満員電車。
外勤で行く必要のある駅の、人混み。
働いていると、行かなければならない所が、たくさんあります。
できることは、マスクをして予防するのみ。
また、そういう時に限って、ポスター、TV、ネットニュースで
「妊婦さんは風疹にかかると大変!予防接種1本で防げますよ!」
と書かれているのが目について
予防接種受けても私みたいに、意味ないじゃないか・・・
と何度もなんども思いました。
ああ、
予防接種受けた後に
「抗体があるかちゃんとチェックしておけば・・・」
と、ものすごく後悔しました。
このことは、ニュースにも、ポスターにも殆ど書かれていません。
「予防接種受ければOK」って書いてあります。
私のように、予防接種を受けたにも関わらず抗体が低い人は本当に稀なのかもしれません。
もしも、風疹にかかってしまったら、どうしよう。
お腹の赤ちゃんに、取り返しのつかないことをしてしまったら、どうしよう。
幸い、風疹にかからずに無事に娘を出産できましたが、
抗体が低い身体のままマタニティ生活を過ごす、ということが
私にとってとても不安でした。
出産したら、すぐにでも、もう一回予防接種を受けて、
抗体チェックもしてもらおう、と強く誓いました。
3回目の予防接種の結果
1人目を出産した時に、そのまま産院で風疹の追加予防接種を打ってもらいました。
そして、1年半後に妊娠。
再度抗体をチェックしてもらったところ
「16倍以下」でした。一人目の妊娠の時と数値が変わっていませんでした。
お医者さんからは
「予防接種は3回までは効果があると言われているけど、3回以上打っても同じだと言われている。これ以上打っても変わらないかもね」
「免疫がつかない人は、たまにいるみたい。こういう人は風疹にかからないのでは?とも言われているけど、はっきりしたことはわからない」
と言われました。
病院でもまだ判明していないみたいです。
抗体がつかなくても、予防接種は念のため打っておこう
抗体は減ることがある
風疹の抗体、ほおっておいたら下がることもあります。
私は抗体チェックのときに「16倍以下」だったのですが、半年後検査すると「8倍以下」と減っていました。
16倍以下も、8倍以下も、変わらないと言われていますが・・・。
私のように、抗体がどんどん減っていく方は、多いそうです。
そのため、今抗体があるママでも、2人目、3人目の赤ちゃんを授かった時に、
抗体がなくなっている可能性が十分に考えられます。
出産直後にも予防接種を受けた方が良い
私がオススメしたいことが、
出産後、入院中に風疹の予防接種を受けることです。
私が出産した病院では、
出産後に「抗体が足りないママは、風疹の予防接種を受けましょう」
という取り組みをやっていました。
私は、妊娠生活ヒヤヒヤしていたので、この取り組みがとても嬉しく
即「受けます!」と答えましたが、
大部屋で一緒になった他の3人のママは「受けません」と言っていました。
もう子供を持つことを考えていないから良いのでしょうか?
それとも風疹の予防に関するの認識が薄いのでしょうか?
理由はよくわかりませんが、私は妊娠生活、不安な思いをしましたし、
「予防接種を受けても抗体がない場合がある」
「今抗体があったとしても、2年後には抗体がなくなる場合がある」
ということを、身を持って痛感していたので、
「定期的に予防接種を受けておいたほうが確実」
と考えています。
受けれる時に、風疹の予防接種と抗体検査を、
すすんで受けておいたほうが絶対に良いです。
それに出産した病院で予防接種を受けれる、ということは、
わざわざ予防接種のために病院に行かなくても良く、とても楽です。
できるだけ不安の少ない妊娠生活を送るために、
取り返しのつかないことになる前に、
今できる予防策をしっかりとしていきましょう!
まとめ
今回は「風疹の抗体がない!予防接種を3回受けても抗体がつきにくい私の身体。」ということで私の体験談についてご紹介させていただきました。
「予防接種一本で防げる」「打ったら安心」と言われていますが、実際はそうではありません。。
風疹にかかっていないので、もしかしたらかからない体質かもしれませんが、
私のように予防接種を打っても安心できない妊娠中のママも実際多いので、
こういったケースもあるよという、ニュースがもっと広がっていってほしいなと感じるこの頃です。